アメリカ所得税法との戦い

本当に難しいですね、アメリ所得税

所得税の申告において一番重要なのは Form 1040 とよばれるフォームです。そこにいろいろ数字を書き込んでいくことで、納付すべき税金が計算できるようになっています。しかし、簡単にみえる一つ一つの欄(英語では line といいます)の背後にきわめて複雑な計算があるということ。ひとつの欄に別表(schedule)による計算が必要なことも珍しくありません。

たとえば、Form 1040 Line 13 はキャピタルゲイン・ロスのための欄ですけど、この計算のためには Schedule D が必要なときがあります。この Schedule D 自体が、かなり複雑なんですね。さらに複雑怪奇なのは、Form 1040 Line 44 で税率を計算するのですが、キャピタルゲイン・ロスは別立てで計算しなければならない、ということ。キャピタルゲインがない場合は、普通、Tax Table または Tax Computation Worksheet を使って計算しますが、キャピタルゲインがある場合は、Schedule D Tax Worksheet や Qualified Dividends and Capital Gain Tax Worksheet で計算します。Schedule D Tax Worksheet 等の基本的な目的は、キャピタルゲインに対して別の税率を適用することですけれども、実際にはいろいろややこしい条件分岐があり、一筋縄ではない感じです。

この税制という化け物のような存在とどうやって戦ったらいいんでしょうかね・・・。やれやれ、頭が痛いです。