2010-01-01から1年間の記事一覧

Ruby で学ぶアメリカ税制 - 1245条資産の通常所得再捕捉

米国内国歳入法(Internal Revenue Code)の1245条は、減価償却を行う有形資産および無形資産の売却損益について規定した条項です*1。資産の売却益は原則としてキャピタルゲインになるわけですが、1245条は減価償却累計額の範囲で、その一部を通常所得として認…

Ruby で学ぶアメリカ税制 - 1231条資産の売却損益

米国内国歳入法(Internal Revenue Code)の1231条は、基本的に1年を超えて保有する事業用資産の売却損益について規定した条項です。原則として、このような資産の売却益は長期キャピタルゲイン、売却損は通常所得を相殺する損失として扱われます。教科書を読…

Ruby で学ぶアメリカ税制 - キャピタルゲイン税額計算

前回の受贈財産の売却益の計算が案外さくっとうまくいったので、それに味をしめて、Form 1040 Schedule D を直接 Ruby で記述しようと試みましたが、いやあ、大変。やはり、各フォームの line レベルでプログラムに記述するのは大変ですね。考えるのが面倒な…

Ruby で学ぶアメリカ税制 - 受贈財産の売却益の計算

税制って本当にどうしようもなくつまらんですよね。「税制大好き!!あのクネクネぶりがたまらん!!」なんていう変態チックな方はまさかいませんよね?(笑)私は、税制は至る所に落とし穴があって、本当に嫌になります。このつまらない税制を少しでも興味…

アメリカ所得税法との戦い

本当に難しいですね、アメリカ所得税。所得税の申告において一番重要なのは Form 1040 とよばれるフォームです。そこにいろいろ数字を書き込んでいくことで、納付すべき税金が計算できるようになっています。しかし、簡単にみえる一つ一つの欄(英語では lin…

NTS 到着!!

待ちに待った NTS(Notice to Schedule)が到着!!5月末にハワイで試験を受けたいと思いますが、さて、登録がうまくいくだろうか・・・。NTS は郵送されてくるとおもいきや、「君、電子メールでほしいと言っていたよね?だからメールで送った。添付の PDF を…

監査論終了(とりあえず)

とりあえず Wiley で監査論を読破した。完成度は70%くらいかな。 いまのところの勉強時間は以下の通り。 FAR 230 BEC 38 REG 66 AUD 86 total 420 うーん。 420時間も勉強したのに、まだまだぜんぜんきちんとわかっている気がしない。いま再び「集中講義」に…

USCPA 集中講義「監査・証明業務」はいまひとつ

中央経済社の USCPA 集中講義シリーズ。FAR はよかったので、AUD のほうに取り組んでいたのですが、どうもいまひとつな感じです。どうも漫然と素材が並んでいるだけの感じで、メリハリに欠けているような印象。仕方がないので、AUD に関しては、私は Wiley …

形式経済学(その2)

前回の続きです。形式会計学とは、「会計現象を厳密に定義することにより、簡潔かつ完全な会計現象の記述を目指す試み」です。 期間(periods) 仕訳(journal entries)は、歴史的なものです。つまり、ある特定の時刻に発生します。普通、会計学が問題にするの…

形式会計学(その1)

私のメインブログでも書いたのですが、普段、財務諸表論を勉強していて、枝葉末節でつまづいている気がしてなりません。問題は、会計現象の表記(notation)が冗長すぎることです。数値が絡む現象をきわめて厳密に表現した学問分野が数学です。会計学も、数学…